人生は遍路なり

 今、近所のデパートで、「四国八十八ヶ所お砂踏みご本尊展」という催しを
やっている。お砂踏みとは、四国八十八ヶ所の各霊場寺院境内の砂を入れた
お砂袋を踏み、その前に掛けられた御本尊の掛軸を礼拝することにより、
四国八十八ヶ所を巡拝するのと同じ功徳が得られるというものらしい。
入場料が700円(高校生以下無料)だが、入場、巡拝したら、無料で
結願之証がもらえるんだって。

 遍路ころがしの坂をのぼったり、ケーブルカーやロープウェイ、登山バス
で苦労してまわらなくても、デパートの6階催場で、簡単に結願(けちがん)
できちゃう。こういうお参りって、全部本気でやるのは大変だから、昔から
いろいろと裏技ってあるよね。私もどうでしょう藩士としては、一度は四国を
まわってみたいと思っているんだけど、なかなかね〜〜。このお砂踏みも一瞬、
行ってみようかと思ったんだけど・・・多分、行かないだろーな。


 四国では今もお大師さまが遍路道を巡っているとされているんだって。
金剛杖などに「同行二人」と書かれているのは、遍路はお大師さまと二人連れ
っていうことなんだって。私はてっきり、途中で一人行き倒れた時に、
「もう一人連れがいますよ」っていうことを周りの人に知らせるために
書いてあるのだとばっかり思ってた(笑)。だから三人連れだったら
「同行三人」四人連れだったら「同行四人」って書くのかと。
一人でいても常に弘法大師がそばにいるという意味なんだね。つまり
遍路は大師さまとの二人旅なんだ。遍路は単なるスタンプラリーではないのよね。


「何がおこるかわからないから旅なんだ」


これは、洋ちゃんが言った台詞?それとも藤やんが考えた言葉?


 いつかは行きたいなぁ、四国。お砂踏みじゃあ、山田屋さんや山越さんの
うどんが食べれないもの。←(結局、それかい!)

 知り合いの人はさぁ、そんな四国八十八ヶ所、何度も廻ったり逆打ち
したりするパワーと時間があるなら、その、叶えたい願い事を自分で
解決するべく、相手があることならその相手と直接交渉するなり、
なんらかの努力を自分でした方がよっぽどいい、って話をしてましたが。