特命係長 安田顕 5回目

 洋ちゃんからかかってきた電話なのに、どんどん勝手に自分の話を
すすめていくHTBの林編成局長。


琢「聞かねんだもん、この人全然」


林「宮崎がな、9月なんだよ」


洋「うちの事務所の宮崎が」


林「オクラは俺、知らないんだよな」


洋「オクラっていうと誰のことですか」


林「ん?③オクラホマ は誕生日知らないわ、俺。あっそういえばさ、
  あの今年・・・お前、糟味噌漬けよ、渡してなかったよな、ごめんなぁ」


洋「いやいいんです、いいんです」


林「あれまだ余ってるけど事務所送るか?」


シゲ「なんで大泉から電話かかってきたことに対して疑問を抱かないんだ?」


洋「林さんの奥さんの糟味噌漬けあれものすごうまいすね」


林「送るわ、したらCUEの事務所に」


洋「今、なんの事務所って言いました?」


林「④CUE の事務所・・・お前事務所、変わったのか?」


洋「いやいや変わってません(焦)。林さん今度、ゴルフでも連れてって
  ください」


林「俺 ⑤ゴルフ しないもん。お前始めたの、ゴルフ」


 もう英語が5つ揃ったので最後の決め台詞を言わなきゃいけないのだが
洋ちゃんがためらっていると


林「どうした?どうした?ん?何なのよ!切るぞ」


洋「このスパイめ、安田商事に立ち向かうなんて(台詞ちょっと間違ってるゾ)
  100年早いわ」


林「なんだって?」 (ガチャンと電話を切る)


洋「ちょっとわるい、編成行かして!今、上にいるから」


完全に林さんワールドにのみこまれてしまった大泉、記録は5分14秒。


あらためて林さんへお詫びの電話をかける。

洋「林さん、もしもし大泉です」


林「もしもし、おう、どうした?」


洋「今これハナタレの収録中だったんですよ、今の電話」


林「あっそうなの?」


洋「そんでなんかその、ゲームでね、『このスパイめ、安田商事に・・・』
  って言って切るっていうそういうゲームだったんですよ」


林「おーハッハッハッなるほど」


洋「すいませんでした」


林「おう!」


洋「ありがとうございます、またよろしくお願いします」


林「はいはいどうもー」 (電話を切る)


洋「いい人で良かったよ」  と一安心。


 受け取ってきたばかりの『ホワイトストーンズ最終章』のDVDを
見ると、この時の林 亮一さんはプロデューサーとなっている。
『山田家の人々』の時にもそうだった。しかも『山田家〜』には
ちらっと出演もしてたっけ。林さん、どこの会社にもいる普通の上司
だぁ〜。