特命係長 安田顕 4回目

 TEAMエリート大泉洋のアポなし電話。


洋「パッと終わらすよ、俺。番組のこととか考えないからな」


顕「最後の決め台詞ちゃんと言えますか?ちゃんと憶えてますね」


洋「もちろんバシッと言いますよ。それ言わないと終わんないんでしょ」


(洋ちゃん、電話をかける)


電話の相手「はいもしもし〜」



洋「もしもし?パパ?」


顕「なんの電話よ」


琢「勝手に自分ちにかけたろ、今」



大泉パパ「はいはい、洋か?」



洋「洋です。元気でやってる?」


大泉パパ「朝出かけるときそう言ってたべや」


洋「そうなのそうなの。今ちょっと安田くんに代わるね」


パパ「はいはい」


(ビリビリマシンが作動する)


洋「イタイタ!あ、パパ」


パパ「はい何だ?」


洋「今テレビの収録中だったから切るね」


パパ「なんだよ」


洋「ほいじゃーねー」


パパ「何だ、また騙されたか!?」


洋「大丈夫大丈夫」


パパ「はい」


洋「ほいじゃーねー」(電話を切る)


顕「私用で電話を使うな」


琢「なにしてんだよ」


モリ「微笑ましい親子関係やってんじゃないよ」


琢「しかもやめろよパパって言うの」


モリ「ちゃんとそこの(メモにある)電話番号かけろよ」


洋「わかってるよ」


(気を取り直して再び電話。)


電話の相手「もしもし」


洋「はいはい、藤尾?」


藤尾「はい」


洋「このスパイ野郎め、バカやろう!二度とかけてくんじゃねえ」


(ビリビリマシン発動)


洋「いてててて」


(お遊びはここまで)


洋「じゃーほんとにかけます。もしもし」



電話の相手「もしもし どちら様ですか?」


洋「あっ安田商事の者ですけども」


電話の相手「あー何だ、その声は!おー珍しいなオイ、どうした?」


琢「林さんだ・・・!!」


これまで大泉がハナタレいちの迷惑キャラとしてさんざん暴れてきた
林さん。実はこのキャラクターのモデルこそ今、電話の向こうにいる
林さんなのだ。本物の林さんと言えばHTBすべての番組の決定権を
持つ局長の椅子に座る幹部。番組的には夢の共演なのだが、大泉に
とっては非常に気を遣う相手なのだ。


HTB編成局長 林 亮一「大泉だべ、お前?」


洋「大泉でございます」


林「おう、どうした?」


洋「林さん、申し訳ない。朝早くに。」


林「今な数字(視聴率)見てて、昨日(2月2日)のハナタレが8.5
  パーセント」    ① パーセント


洋「良かった、いいじゃないですか!ありがとうございます、林さん」


林「お前もう酒飲めるようになったのか?」


洋「そうですね、最近ね、飲むんですよ」


林「何でよ?どうしたのよ?何飲んでんのよ?」


洋「あの・・ビールとか・・・林さん何好きなんすか、お酒」


林「俺?俺は何でも飲むよ」


シゲ「言ってくんねえ」


林「お前それよりお前、今月・・・・麻美の誕生日なのさ
  おにぎりでロケって終わったのか?  ② ロケ
  毎年おにぎりで企画になってるしょ。シゲがな、
  バカだからよく外すんだよな、あいつな。
  お前(誕生日)4月だべ?」


洋「はい僕、4月です」


シゲ「さくっと終わらせるとか言ってたのにただの長電話」


 林さんの、相手にかまわずどんどん話をすすめてくところがおかしい。

 洋ちゃんが自宅に電話するときの「洋です」という素の言い方が
かなりスキ。『どうでしょう』でヨーロッパ行った時、ちらっと
自宅に国際電話をかけるシーンがあって、それで初めて見たとき、
”こんな感じでいつも家族に電話してるんだ〜”と思ってドキドキ
したし、何度も巻き戻して見たもんだ(遠い目)。 
 洋ちゃんは、全国放送で「パパ、ママ」と呼んでることを
カミングアウトしちゃったし、もう怖いものなしで恥ずかしげもなく
堂々とテレビで「パパ?」と言ってるけど、琢ちゃんの方が
恥ずかしがってあげて「やめろよパパって言うの」って言ってるのが
おもしろい。

    (続きは特命 安田5回目で。)