佐藤自身

 シゲちゃんには一つ年上の「けいこ」さんというお姉さんがいるが、
重幸4歳のとき、そのお姉ちゃんと遊んでいる声を録音した
カセットテープが残っていて、それが流された。


お姉さん   「またこのパズルやるんだー」

重幸(4歳) 「これはどこにやるの?」

お姉さん   「これ?ここ!」

重幸(4歳) 「あっ!無くなった!けいこちゃんも探せ!」

お姉さん   「あ、たーちゃん隠してんだよ」

重幸     「隠してないもん!」

お姉さん   「ちょっとどきなさい、たーちゃん」

重幸     「あっあった・・・・」

お姉さん   「あーほら、たーちゃん隠してた」

重幸     「隠してないもん けいこちゃんが投げて隠したんだもん」


 年子のお姉さんのことを、シゲは「お姉ちゃん」と呼ばないで、「けいこちゃん」
と呼んでますなぁ。そしてお姉さんはシゲのことを「たーちゃん」と呼んでる。

 このハナタレナックスでは、何故「たーちゃん」と呼ばれていたかの説明は
なかったけれど、ずっと前、サンデーにシゲが出た時に語っていたのを私は
憶えているので、それを説明すると、
 シゲが生まれたとき、お姉ちゃんのけいこちゃんはまだ1歳、生まれたばかりの
シゲを見せられて「ほら、見てごらん、赤ちゃんだよー」
と言われて「赤ちゃん」とうまく発音できなかったけいこちゃんは
「赤ちゃん」と言っているつもりで「たーちゃん」と発音。それが呼び名に
なってしまった。周囲の大人もそれを聞いて、「たーちゃん」「たー坊」と
呼ぶようになり、しまいにはおばあちゃんやお父さんもシゲのことを
「ターボ」と呼ぶようになったというお話。


 このカセットテープ、声はとってもかわいいんだけど、既にシゲの人格が
できあがってるな〜!洋ちゃんも「この思い込みの激しさ!」と言ってた。
何もかもシゲらしい、っていうか、今のシゲまんまだ。「けいこちゃんも探せ!」
なんていう言い方とかも。

 クイズ「大泉自身」を観た時に、洋ちゃんは、なんて昔から洋ちゃん
だったんだ!って思ったけど、琢ちゃんも顕ちゃんもシゲちゃんもみんな
そうだった。てか、人間てみんなそうなのね。生まれつきなのよ。そうそう
本質は変わらないのさ。