ときめきてぇー!

 洋ちゃん不在、四人のハナタレ部屋での初デートの思い出話。旭川出身
チームの琢ちゃんとモリは、高校生のとき初めて彼女ができた。
顕ちゃん「大学」シゲ「正確には大学かな」。


 琢ちゃんは、高校の時、旭川の中高生にとっては憧れのデートスポット
であった旭川の常盤公園での神社のお祭りに女の子を誘った。その子は、
琢ちゃんの友達のことを好きだっていう噂があったんだけど、思い切って
「よかったらお祭りに一緒に行かない?なんつって」みたいな感じで誘った。
好きな女の子との楽しい時間は夢のように過ぎ、気づくともう門限。
「もう今日は終電があるから帰るね!」「じゃあいいよ駅まで送るよ」
「いいよそこの公園の出口でいいから」そこで、「じゃあこれ、○○くんに
渡してくれない」と、琢ちゃんの友達への手紙を渡された。それ以来、
琢ちゃんはその子を無視。(器、ちっちぇー!と、あとの三人に言われる。)


 モリは、やはり高校の時、旭川旭山動物園で手作りのお弁当を食べた。
恋愛には(自称)薀蓄のある男、森崎は、彼女とできるだけ長くいたくて、
一緒にバスに乗りたいがために、現地集合ではなく、バス停で待ち合わせた。
バスに乗っている30分どんな話をしたらいいんだろうとメモ帳を持っていった。
“あーそういえば帰りのバスもあるー!”とかものすごい悩んで悩んで
心配してたけど、全部いらない心配で、夢のような一日で、帰って詩を書いた
覚えがある!  (超ロマンチスト!)


 顕ちゃんはデートの前日にロケハン(下見)をした。
「デートスポットとか載ってる雑誌を見るんだよ。スパゲティとかっておしゃれ
だなって思ってさ(当時の精一杯)、スパゲティ屋さんを調べたりさ、
なんかいろいろやったおぼえあるね」
琢「スパゲティまで考えたってことは結構トシ・・・」
顕「大学3年生の時ですけどね」
琢「おぉぉ、知り合ってる!!」
 顕ちゃんが2年先輩だから、顕ちゃん3年生のとき、琢ちゃん1年生だったん
だよね。ここで、すごく照れる琢ちゃんがかわいい。

琢「照れちゃうなぁもぉ。あの頃、スパゲティ屋さんを探してたんですか」
顕「大学の演劇サークルの大会議室で発声やってる時も頭の中は彼女の
   ことでいっぱいだった」
琢「(衝撃の事実!)あんたそんな邪な心で俺たちと接してたのか」
デートの後、終電で家路につく二人。手をつなぎたいが周りにはたくさん
人が乗ってるので恥ずかしい。そこで・・・
顕「地下鉄で二人並んで座ってさ、膝にバッグなんか置いて隠したとこで
   「ス」「キ」みたいなさ♪」
顕ちゃん、横に座っていたシゲの手をとり、「ス」「キ」のところでくいっくいっ
と手を握る。
顕「いいよなーいいよなー、ときめきてぇー!」

モリ「いやぁ、こんな素敵な話が聞けるなんて今日は。いいねぇー!」


琢「最後には生々しい話を佐藤さんから。」
顕「夢もなにもない」
琢「夢もへったくれもないやつを」

毎度、女性に冷たい?イメージがつきまとうシゲだが・・・

シゲ「すまぬ・・・。覚えてない!!(残念・・・)
    ほんっとに忘れちゃった。俺、必死で今、思い出そうとしたんだけど
    つまりあいつだよなっていうのの、その日の終わりに行ったところしか
    覚えてない・・・(ナニしたの?)」

琢「終わりはちなみにどんなネオンサインがちょっと輝きめな所ですか?」

シゲ「OAするわけにはいかない!」


 顕ちゃんの素敵なお話が聞けた後だけに、今日もミスター残念、佐藤重幸さん
でした。