むかしの洋ちゃん失恋話

 洋ちゃんが今の仕事をし始めた頃、失恋して辛い時期があったらしい。
その頃の洋ちゃんはいつもいつも仕事に遅刻していた。そのうち事務所から
集合時間(入り時間)の30分くらい早く言われるようになった。遅刻して
ちょうどいい時間になるようになった。
 そんな時、大失恋をして一人でいるのが辛い洋ちゃんは、家に一人で
いると悶々としてしまう、早く仕事に行きたい、と思って言われた時間に
行くようになった。
 それは本当は入り時間の30分前なので、事務所があわてた。
副社長「はや!どうしたの?早いね」
洋「早いって、時間通りだけど」
副社長「あ・・・あ、そうだね」
あー僕には早く言ってるんだな、と初めてその時知った。当時まだ
マネージャーの熊谷さん(サンサンサンデーでおなじみのまーちゃん)と
二人で行動することが多かった。熊谷さんが運転する車に乗り、どこへ
行っても洋ちゃんはずっとタメ息ばかり。街を歩くカップルを見ては、
「ふん、楽しそうだね、熊谷さん。みんな燃えちゃえばいいんだ」
熊谷さんは運転しながら「大泉さん、お願いだから元気になってください」
泣きながら言ってくれた。その当時、熊谷さんがいつも言ってくれたのは
「大泉さん、時間だから。時間が全部なおすから。心配ないから。」
そんな洋ちゃんと熊谷さんはその年のクリスマスを一緒に過ごした。
洋「嬉しかった。後にも先にも熊谷さんとクリスマスを過ごしたのは
  その一回きりです。その次の年から一回も過ごしたことはない。
  熊谷さんは毎年言います『今年も僕とは過ごしていただけないんですか、
  大泉さん』まーちゃん家族いるのに。」

 なんか、こうゆうエピソード好きなので、つい書いちゃった。