喜びに満ちた労力
最近読んだ本。と言っても今、話題の旬な本じゃなく、ちょっと前に出て
文庫本になってるやつ。
それぞれの登場人物が物語の最後に、パズルが組み合わさるようにぴたりと
はまるところは気持ちがいいが、・・・で、結局どういうこと?という出口の
ない、まさしくエッシャーの騙し絵を見ているような感覚。
泥棒の黒澤がとにかくかっこいい〜と思いながら読んだが、巻末の解説に
”伊坂ファンの間で人気の高い泥棒黒澤”って書いてあった。やっぱね〜。
伊坂作品では『陽気なギャングが地球を回す』が映画化されるんだよね。
これも読んでみっかな。
第1回本屋大賞受賞作。第3回の受賞作が『東京タワー』でしたよね。
これはもう映画化されてて、私はその映画は観てないのだが、ポスターとか
よく見かけるし、もう読む前から寺尾聡と深津絵里のイメージができて
しまっていた。
号泣はしないけど、何度も小さく涙ぐみながら読んだ。
博士が昔、集めていた野球カードのコレクションを見つけた男の子が、
”これだけのコレクションを完成させるために博士が払っただろう、
喜びに満ちた労力に思いを馳せて”うっとりする場面がある。
まさしく。このブログを含む、洋ちゃん→ナックス→オフィスキュー→
北海道に至る、私のすべての労力が、”喜びに満ちた労力”だなあ、と。
本の内容とまったく関係なくなってしまったが、ここの部分を読んだ時、
強くそう思った。
洋ちゃんを知ってから、今までにCUEやHTBやローソンさんなんかに
どれだけの年貢を納めたことか。これだけの投資と時間と集中力があれば、
ちっちゃな商売ぐらいおこせるんじゃないかってぐらいの熱意で(勝手に)
がんばってきたけど。極め付けには今までで一番の大物、テレビまで
購入する始末。
そのうち夢から覚めちゃうのかなぁ。今もちょっと一時期に比べると
落ち着いてはきてるけど。今、毎日が喜びに満ちてるからいいっかー。