昨日の続き〜

坂田「チェコ人も『どうでしょう』面白がって見るんだけど、でもね、
   サイコロは理解できないみたいですね。一緒に見て説明するん
   ですよ。彼らも笑って見てるんですけど、最後、帰らないじゃ
   ないですか。札幌着かないじゃないですか。“なんだ?まだ
   続きあるのか”“いや、ないです”って言ったら“なんで?
   目的達成するのが面白いんじゃないのか?”って。途中で
   終わっちゃうじゃないですか。それが面白いんだって言っても
   さっぱりわからない。」


洋「チェコの人が正しいよ。ヒゲのバカがおかしいんだよ。
  “なんでおまえ途中でやめるんだよ”俺が言っても“だってもう
  終わりなんだよ、仕方ねえじゃないか”って。」


坂田「ほんとにインチキないんですか?」
 
洋「ねえよ!あのバカ、ほんとあいつバカ。楽しいと思ってやってるんだよ。
  楽しいと思って企画は立てるわけですよ。やってみたらつらいわけ。
  だからおまえバカだって言ってやるんだけど。」


坂田「本人もきついですよね、やめたいんですよね?」


洋「そうだよ。昔、ユーコン川下るってやつ、あのバカはアウトドアバカ
  だからさ。“いやーカヌーイストにとってはねー、ユーコンは聖地
  なんだよ。俺、行きてえんだ”って、俺もミスターも大嫌いなんだよ、
  だけど行くわけ。“いいねぇー!お二人、最高でしょ”とか言って、
  てめえはモーターボートに乗って甘いお菓子食いながらさ。
  “いいなぁー!どうですか大泉さん!”こっちはやりたくないから
  “楽しくねえな、バカヤロウ”とか言うわけ。そのうち、ヒゲのバカ、
  “ちょっと代わってもらっていいですか”って、やっと代わるわけ。
  夢だったユーコン川でカヌー乗るわけ。乗った途端に“これ飽きるなぁ”
  乗って一時間であのヒゲ飽きやがってね。“俺もういいや”って。
  あとは俺たちが必死になって漕ぐわけですよ。



 昔、『東京ウォーカー』って企画ありまして。“今回は東京をのんびり
歩こうや。大泉くんの行きたいとこに行こう”なんて言われて、
俺、企画知らねえから、行きたいとこ、ただただ言ったわけよ。
田園調布だ、東京タワーだ、お台場だって。歩いて行ける距離じゃ
ないわけよ。最後、俺、大泉学園って言っちゃったんだから。
とんでもない遠い距離だから。それ全部歩くって言い出して、ヒゲが
“なんでそんな遠いところ言うんだ”って“バカヤロウ!知らねえよ”
全員筋肉痛になって足にマメはできるわ、酷いよ。」


坂田「でもねーやれる人いないですよね」

洋「普通怒りますよ、東京のタレントだったら。」

顕「やれる人って言うか、やる人いないですよね。」

洋「うちの北海道の事務所、未だに『水曜どうでしょう』最優先ですからね仕事。
  どんな映画あったってずらしますからね。(副社のマネで)“でも洋ちゃん、
  ここどうでしょうのロケ入ってるから”って。“おまえそれずらせよバカ!
  なんでそれが最優先なんだよ”“でもねー藤やんが言うし”」


坂田「藤村さん、偉くなったんですか?」

洋「始まってから給料何万円上がったって言ったかなぁ。後輩はどんどん
  偉くなっていくのに。」

坂田「多田ケンですか。」

洋「ただけん知ってんだよ!チェコのプロリーグの選手が。ただけんって
  ただのHTBの社員ですからね。」


 奇しくも、昨日の真夜中にうれしーが更新していたどうでしょう日記に、
ただけんさんのことが書いてあった。


うちの制作部に多田ケンというディレクターがおりましてね、「ドラバラ」や「HTBドラマ」を担当しておるやつなのでございますがね。こやつが、わりに博識なやつでございまして、いろいろと折に触れ、わたくし「面白そうな本」などを教えてもらって読むことがございますよ。

 どうバカは、HTB社員の人事まで把握する勢いなわけですよ。ねっ?