やっと始まった俺の人生

 スカパーで、映画『ブレイブストーリー』プレゼンツ 大泉洋ウエンツ瑛士
「オレたちはコンビじゃないっ!」を観た。
 ブレイブストーリーのアフレコで、ウエンツくんと洋ちゃんが初めて会った
時の初対面トークから見れて楽しかった。ウエンツくんの方からするりと
洋ちゃんの懐に入っていった感じだった。東京の仕事だったら、たいてい
初対面のタレントさんたちには、がんばって洋ちゃんの方から「えいっ」と
突っ込んでいかなきゃいけないことが多い中、ウエンツくんは、洋ちゃんに
来てくれた。フジテレビさんに漫才コンビ扱いをされて取り上げられているけど、
まあまあ、この出会いは良かったんじゃあないの、と思った。


 ブレイブストーリー製作発表の時、錚々たるキャストが揃った楽屋で、
出演者のみなさんが順番にポスターにサインしていた。ウエンツくんも
ポスターの前へ行こうとすると、洋ちゃんが後ろからついてくる。
ウエンツ「ついてこないで下さいよ」
洋「いや、どういうふうに書くかと思って」
 あきらかに洋ちゃん、どうふるまってよいのかわからず、ウエンツくんに
くっついてる。
ウエンツ「なんでついてくるんですか!?近いですよ!」

 くっついてるのだ、洋ちゃん、他の人からもよく「距離感が近すぎる」と
指摘されている。
 友人が、「どうでしょうで、宿での夜のトークの時、いつもミスターと洋ちゃんが
くっついて座ってる、あの二人はデキてるんじゃないか。」と言っていた。
あれはカメラの画の中に納まらなきゃいけないからくっついてるんだろうけど
だいたい洋ちゃんは「近い」人なんだ。


 番組は「完成した作品を持って面白ユニットがカンヌを訪れる」と続く。
すっかりおもしろコンビにされてしまった二人、仲良く外のテーブルで
昼食をしている。サンデー生放送で、カンヌから電話で出演した日のやつだ!
魚のスープ食べてた時だ!
 あの、カンヌの赤絨毯の前で
洋「オレはいつか歩く時が来るよ」
ウエンツ「だってもう33歳でしょ」
洋「オレこれからなんだよ。ものすご遅咲きなんだよ」
ウエンツ「知ってます、知ってます」
洋「やっと始まったんだよ、オレの人生。いつか歩くんじゃないの、ここ」


 ウィレム・デフォーを見たとか、ブルース・ウィリス見たとか、とにかく
ミーハーな観光客以上のはしゃぎまくりの洋ちゃんだったが、そんな洋ちゃん
でも、“自分が”いつかはこの赤絨毯の上、歩きたいとか思うのね。