マニア兄弟

 そうです、今日私が観た映画は『間宮兄弟』。兄弟役の佐々木蔵之介さんと
ドランクドラゴン塚地武雅さんというコンビに惹かれて、詳しいことは
よく下調べもしないまま(いつものこと)鑑賞。そしたら常盤貴子さんも
出てたのねぇ。常盤貴子といえば、一時期は連ドラの女王で、張った演技を
していたものだが、最近はドラマを控えて映画のほうのお仕事をしている。
この映画では淡々と静かな演技が光ってました。
 正直、常盤貴子なんて、好きでも嫌いでもない女優さんなんだけど、
洋狂いの私としては、洋ちゃんと一度でも共演したことのある人にはみんな、
反応してしまうようになっちゃったよ。
 そしてもちろん『1リットルの涙』でシゲと共演した沢尻エリカ
これまでの映画出演で言えば、『パッチギ!』『SHINOBI』、そしてこの秋
公開になる、洋ちゃんも出ている『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』。
 
 この映画の兄弟、ものすごく浮世離れした不思議クンなのかと思ったら、
思ったほどではなくて、安心した(笑)。ちゃんと普通に会社勤めして、
同僚と飲みにも行くし、出張もちゃんとこなしてる(兄の方)。実際の
兄弟でここまでの生活はなかなかできないけどね。私なんて、自分の兄弟とは
全然連絡も取らない生活だわ。間宮兄弟は自分たちの好きなものに囲まれた
部屋で毎日楽しく暮らしてるマニア兄弟だけど、私は見ててもあんまり
うらやましくなかった。ていうのも、私もそんな暮らしだから(爆)。
自分の好きなモノばっかり選んで楽しくやってますよぉ。
 ホームページなど見ると、「彼女がいなくても楽しく生活してる」とか書いて
あったけど、この二人、まるで夫婦みたいな関係じゃん。こりゃ丸っきり夫婦だよ。


 総合的な個人的感想は・・・『かもめ食堂』には及ばず、といったところ。
私の最近の一番のお気に入りは、いろんな映画を観ても観ても『かもめ食堂
なんですなぁ。観終わって劇場から出た時のあの、不思議気分。あれはなかなか
味わえない。清々しいというか、すぐ現実にもどっていかないというか、
世界に浸れたのはあの映画。劇場周辺の見慣れた風景も別なものに見えた。
こういう体験、大好き。近所の山に登って、自分の住む家(マンション)が
小さく見えたりした時の気分と似ている。“私はいつも、あのマンションのあの
小さな窓の一室の中にいて、寝たり起きたりご飯食べたり掃除したり
パソコン開いたりしてるんだ“って、俯瞰で見てひとごとみたいに
思っちゃうあの不思議な感じ。いつも生活している生活圏内にいるのに、
見知らぬ土地を旅行して朝、目覚めたときみたいな気分。

 『かもめ食堂』の舞台挨拶か何かで小林聡美さんが言ってた言葉


マイナスイオンが出ているような、整体をやって体のゆがみが
スッキリしちゃったような・・・そんな気分にさせてくれる映画。
ぜひみなさんにも実感してもらいたいですね!」


 そうそう、こういうふうに、短く言い表したいのよ私。ちょっと前にも
書いた『かもめ食堂』の感想がうまく書き表せなくて、また今日も
長々と書いてしまった。