藤尾くんと洋ちゃんの通信簿

 サンデーに子供の頃の通知表を持ってきた回。
(藤尾くん小学校2年生1学期)
 「自分の考えがはっきり発表できましたが学習態度にムラがあります。
  いつもがんばろう。友達と元気に遊びました。週目標や決まりの
  守れない時がありました。」


(小2の2学期)
「集中力に欠けるため、能力がじゅうぶんに出せなかったように
 思います。音読練習も不足しています。何事にも意欲的に取り組もうと
 する生活態度を身につけさせたい。」


(小2の3学期)
「学習態度に落ち着きが出てきました。ドッヂボールなどして元気に
 遊びました。決まりを守ろうとがんばっていました。」


(小学校4年生1学期)
「いろんなことに興味関心を持ち積極的に発表できています。
 早とちりや勘違いをなくして静かにじっくり問題に取り組むように
 しましょう。ユーモアがありみんなを楽しませてくれています。」


(小4の3学期)
「困っている友達に声をかけ、助ける姿がよく見られます。」


藤尾「だから僕、河野くんをコンビに誘ったんですよ。」

河野「どういうこと?何から助けたの、俺を。」

藤尾「こいつ、しょーもなそうだったから。まったく授業出ずに
    ずっと食堂にいたんすよ、こいつ。」
(小4の3学期の通知表に戻る)
 「大きな声ではきはきと話ができていますので、5年生になったら
  時と場合に合わせて声の調子や大きさを変えていきましょう。」


河野「空気よめなかったんですね」

洋「そんなもんね、誰だってできますよ。小学校5年生で時と場合に
  合わせられない子っているの?ずっと大きな声出してたわけでしょ」

河野「アホですよ」

洋「“お助けマン係”、お前なんや?これ。気持ち悪!小学校4年でこいつ
   お助けマン係になってる。なんだ、こいつ。3学期は“給食係”
   じゃなくて“給食を楽しくする係”になってる。なんだよ?!」

藤尾「人気者だったんでしょうね。みんなを助けて楽しませるっていう。」


(洋ちゃん小学校1年生)
 ほとんど“よい”“大変よい”ばかりだが、唯一“もうすこし”だった
のが、「100までの数の順序、大小がわかる」

洋「ただお金の計算は出来ました僕、その頃から。僕ね、ハクション大魔王
  みたいなところありましたからね。数字に弱いってとこございましたけどね」

(小1の1学期)
 「いつも落ち着いてしっかりした学習生活態度です。よく気がつき
  係の仕事なども責任を持って行い、班の班長さんとしても
  がんばっています。ただやさしい性格のせいか、自信なげで積極性に
  やや欠けるところもあります。力はあるんですからもっとがんばって
  みましょう。」


洋「人見知りの引っ込み思案でしたから。俺が俺が、みたいな男じゃないですよ」


(小1の3学期)
 「学習面では自分たちで決めたこと、与えられた課題に対しては
  しっかりやりとおしますが、仲間がいるとふざけたりおしゃべりが
  多くなりますので、この点を注意をしました。生活面でやさしい
  洋くんの調子をもっともっと生かしてほしいものです。」

洋「1学期は友達いなかったんで。3学期友達できたらこうですよ。」


(中学校2年生1学期)
 「生活面友人関係はきちんとしております。陽気な態度は大事ですが
  すこし羽目を外すときがあります。」

(中2の2学期)
 「陽気な言動が羽目を外す言動になることもあります。授業中の
  私語が多いとの指摘がありますので、けじめをつけましょう。」

(中2の3学期)
 「大事なまとめの学期でがんばりが足りなかったようです。3年生では
  きちんと目標を持って、より成長してほしいものです。」


洋「バスケットボール部員、読書クラブに入ってましたですよ。
  4と5ばっかりでしょ、僕かしこかったんですよ。英語がダメでした
  ね(英語だけ3)、うちのオフクロ英語の先生だったのに。
  音楽が4っておかしいな、僕、全部音楽5のはずだったのに。」


 小学校の先生ってよく見てるよね。なかなか自分に自信が持てない
洋ちゃんのことを1年生のときに言い当ててる。洋ちゃんの本質は今も
変わってない。「どんなにこの人生に失敗しても、もう一回生まれ変われるな」
って思って、スピリチュアルカウンセラーの江原啓介の番組が大好きな洋ちゃん。
 ちなみに、北海道のHTBでは、水曜の夜11時15分〜11時45分まで「水曜
どうでしょうクラシック」が放送されてて、同じチャンネルで11時45分〜
オーラの泉」が放送されてるのだ。
 友達が笑ってくれると調子に乗ってしゃべりまくるのも今と同じ。先生から
してみれば、明るくていいけど、授業中とか邪魔になる子だったろうね。
今も洋ちゃんは「周りに人がいることによって僕は輝ける」と言う。
そうだね、そうだね。