つぼ千秋楽

 ちっとも気にしてなかったけれど、今日の福岡公演で最後だったんだ・・・。
いいお芝居、見せてもらった。
 メルパルクホールFUKUOKAという会場だったんだけど、『しあわせのつぼ』
のブログによると、「他のどの公演より大きな劇場」だそうで。
 布施さん、最後でお疲れ?なんかヘロヘロになって台詞トチってた
所もあったけれど。でもでも、お話の内容はわかりやすいお芝居で、
安心して落ち着いて観られたし、すごく時間が経つのが早かった。
途中で15分間の休憩を挟んで前半と後半に分かれていたが、
前半戦が終わって休憩時間になるのの早かったこと。”えっ、もう?“
という感じがした。
 地元の人にうれしい地方ネタは、各地でいろいろ入れてるんだろうな。
福岡はファミレスでもつ鍋セットを食べると言っていた。そして、
このお芝居が東京で始まった頃には明らかにまだなかったであろう、
高校野球の青いタオルハンカチネタがあった。


 お客さんは、年輩のご婦人が圧倒的に多いのだが、時折、明らかに
私と同じく、琢ちゃん目当てで来てるな、って子も見かけた。
コンポーザーTシャツとか着てるんだもの。ロビーに、ファンからの
花輪も飾ってあったのだけど、それには
音尾琢真様 小魚魚民一同より」って書いてあって笑えたワ。
 私もアンケートの好きな劇団の欄に、思いっきり“TEAM NACS、
イナダ組、SKG“って書いたけど(笑)。


 琢ちゃんが演じたのは立花孝一という役。“コウちゃ〜ん!”と思い
ながら観てた。洋ちゃんが『大麦畑〜』で演じてたのは矢木沢浩一、
こちらもコウちゃん。
 孝一はあれだけ父親と疎遠だったのに、お父さんが入院した途端
「やっぱりパパが好き」になったのが急激な展開だった。琢ちゃんが
「パパ」って呼ぶのにきゅ〜んとなっちゃった。


 19時に始まって、終わったのは22時近く。劇場から地下鉄の駅まで
歩いていると、私の前を、年輩のご夫婦らしき二人が仲良く腕を組んで歩いて
いらっしゃる。このお芝居観るとそういう気分になるのかも。いや、彼らは
元々こうなんだろうけど。二人で仲良くお芝居観に来るぐらいだし。いや、
そもそも夫婦じゃなかったりして?劇中に「結婚したいのか、恋愛したい
のか」って台詞があったなぁー。


 私は終電になりそうだったので、終わったら急いで福岡を後にしたが、
地下鉄、JRと乗り継いで帰りながら、きっと今頃、しあわせのつぼカンパニー
さん達は、千秋楽の打ち上げで楽しい福岡の夜を過ごされてるんだろうと思うと、
ご一緒したかったー。