陰日向に咲く

 水曜日ではないけれど、ちょうど1日が仕事休みで、千円で映画が
観れるので、かねてから気になっていた映画『陰日向に咲く』を
観に行った。この劇場の中に、ヨーロッパ企画の諏訪さんが出ているのを
目当てに来ている人は私以外一人も居まいな、と思いながらいつもの
最後列の席に座る。


 宮崎あおいちゃん、ほっそーい!そして意外と背が高い。昨年ここで
「今年はあおいちゃんの年だ」って書いたような気がするが、今年も
宮崎あおいちゃん年らしい。


 諏訪さんは思っていたよりもたくさん出演シーンがあった。
出ているアイドルオタクのパートは、映画『キサラギ』を思い出させたし
塚本高史くんのせいか『THE3名様』も頭をよぎった。


 緒川たまきっちゃん、いいわ〜!ナイロン100℃の『犬は鎖につなぐ
べからず』の着物姿もいろっぺーのなんのってなかったけど、この映画
では、声だけの演技がほとんどで、あんまり姿は拝めなかった。
やっと出てきたと思ったら死人だもん。布団に横たわってるんだもん。
でもそのシーンで、ワタクシ、号泣しちゃいましたわ。
 母を亡くしたシンヤと、息子を亡くしたジュピターさんが電話で
語り合ってたとわかった時には。一番後ろの席で、心おきなく泣きたいだけ
涙垂れ流しで観てました。


 私は原作本を読んでいないので、西田敏行さん扮するモーゼは、もっと
浦沢直樹の『21世紀少年』に出てくる「神様」みたいな、カリスマ性のある
人かと想像してわくわくしていたのに案外普通のおっさんだったなーという
印象。


 観て良かった映画でした。緒川たまきになりたいー